2007年03月25日

サクラの樹形と樹皮

一般に桜と総称しているものは、バラ科サクラ属サクラ亜属に属する
落葉性の樹木のことです。
サクラ亜属は主として北半球の温帯に分布し、
その分布の中心は中国の南西部になります。

日本には種の解釈にもよりますが、ヤマザクラ、オオヤマザクラ、
オオシマザクラ、カスミザクラ、エドヒガン、マメザクラ、
タカネザクラ、チョウジザクラ、ミヤマザクラなど
約9種類のサクラが自生しています。


■サクラの樹形と樹皮

サクラ亜属ではふつう高木になるものが多く、
とくにヤマザクラ、エドヒガンなどは大木になることが多い。
一方、チョウジザクラ群、マメザクラ群では低木または小高木です。
ミヤマザクラは高木になりますが、ミヤマザクラ群の
中国産の他種では、高木になるもののほか、
小高木または低木のものもあります。

サクラの樹皮はふつう紫褐色で光沢があり、
横に細長い形の皮目が散在します。
エドヒガン群では老木になると、樹幹の表面にいちじるしい縦裂を
生じますが、これはこの群独特の形質であって、他の群では見られません。
シナミザクラでは樹幹の枝分かれの部分に気根を生じることが多いです。
この特徴はシナミザクラを一方の親とする雑種にもあらわれてきます。

サクラの樹形は、枝が横に広がるものから、斜め上に向かって
のびるものまで色々あり、同一種内でも個体によって
異なることが多いです。

栽培品種では、樹形がその品種のいちじるしい特徴に
なっているものがあります。たとえば、アマノガワでは
枝が真っ直ぐ上に向かってのび、花序や花もすべて上を向き、
全体の樹形は円柱形になります。ホウキザクラ、タイサンフクン
などでは、細かい枝が多数でて上方に伸びるので
ほうきを逆さに立てたような、いわゆるほうき形の樹形になります。
また、カンザンでは枝が内側に湾曲して伸び、全体は盃状の
樹形になりますので、花や葉のない冬期でも見分けることができます。

しだれ型の品種はほとんどの種に見られ、しだれの程度は色々です。
シダレザクラ、モリオカシダレなどでは枝は完全に垂直方向に
しだれますが、シダレコバザクラ、キリフリザクラなどのように
半しだれのものもあります。また、オオカンザクラでは枝先が
波打って横にのびる特徴があり、樹形だけでも見分けることができます。

サクラの枝は、ミヤマザクラ、ヤマザクラ、マメザクラなどのように
細いものもあり、ツクシザクラ、オオシマザクラなどのように
太い枝をもっているものもあります。またミヤマザクラ、エドヒガン
などのように、若い枝に毛のあるものがありますが、
これは種や品種を見分けるための特徴として重要になります。


2006地元の桜:筑波大学のしだれ桜



posted by japanese-sakura at 08:54| Comment(0) | TrackBack(0) | サクラの形態
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