2007年03月26日

サクラの花

■サクラの花序

サクラ亜属では花は2個以上集まって花序をつくっています。
花が直接ついている柄を小花柄、小花柄が集まってついている柄を
花柄と呼んでいます。花序は日本の桜ではふつう散形状または
散房状ですが、同一個体でも色々な形が混ざっていることがあります。
エドヒガン群、ヤマザクラ群のうちのオオヤマザクラでは、
花序は花柄がほとんどない散形状で、これが群や種としての
特徴になっています。

日本産のサクラの中では、ミヤマザクラだけは総状花序をもっています。
これはミヤマザクラ群の中国産の種でも同様で、
この群の特徴になっています。


■サクラの花のつくり

サクラの花弁は、野生のものではふつう5個あります。
花弁の形は楕円形または卵状楕円形のものが多いです。
日本のサクラでは花弁の先端は凹形ですが、ミヤマザクラ群では
ふつう円形です。色は白または薄紅色のものが多いです。
サクラの花の中央には1個の雌しべがあり、1個の子房の上端に
1本の花柱がつき、その先端は受粉のための柱頭になっています。
花柱は無毛かまたは下半部に毛があり、またその毛は
斜上するものと開出するものとがあります。


■サクラの花の変化

サクラの花弁数の増加は、野生の個体でもしばしば見られ
半重弁のものから菊咲きのものまであります。
菊咲きは、ふつうの花の中心にさらに1個または
それ以上の花がつく貫生という現象の一種です。
この場合ですと、全体の花弁と雄しべの合計数が
著しく多いため、花全体が球形になることが多いです。

雌しべはふつう1個ですが、栽培品種では、クマガイザクラ、
ヤエベニシダレ、などのように雌しべが2個になっているものや、
それ以上に多くなっているセンダイヨシノ、オオタザクラ、フクザクラ
などのようなものもあります。

またサトザクラの品種の中には、イチヨウ、カンザン、ショウゲツ
などのように、子房と花柱の下半部が小さい葉に変化しているものが
かなりみられます。これがさらに進んで、子房から柱頭まですべて
葉化してしまった品種にマツマエがあります。


2006地元の桜:桜の花







posted by japanese-sakura at 13:57| Comment(0) | TrackBack(0) | サクラの形態